猫のトイレはオープン型とドーム型、どっちがいい?猫が使いやすい選び方

necobiyori

猫のトイレを選ぼうとすると、

「オープン型とドーム型、どっちがいい?」
「ドーム型の方が猫も落ち着く?」
「砂が飛び散らない方がいいけれど、猫は嫌がらない?」

と迷うことがあります。

飼い主目線では、猫砂が飛び散りにくく、排泄物が見えにくいドーム型は魅力的です。

一方、猫にとって大切なのは、

広さ・入りやすさ・清潔さ・周囲を確認できること

などです。

実は「すべての猫がオープン型を好む」「ドーム型の方が落ち着く」と単純に決めることはできません。

今回は、猫のトイレのオープン型とドーム型について、猫目線と飼い主目線の両方から比較してみます。

シンバ
シンバ

ぼくは屋根がある方が秘密基地みたいで好きそうだけどな〜。

ゆず先生
ゆず先生

そう思うじゃろ?でもトイレでは、周りを見渡せる方を好む猫もいるんじゃ。猫によって違うんじゃよ。

この記事で分かること

  • オープン型とドーム型の違い
  • 猫が使いやすいのはどちらか
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 多頭飼いで注意したいこと
  • 子猫・シニア猫のトイレ選び
  • 今のトイレが猫に合っているか確認する方法

結論|迷ったら「大きめのオープン型」から考える

迷ったときは、まず「大きめのオープン型」から検討するのがおすすめです。

初めて猫のトイレを選ぶのであれば、

十分な広さがあるオープン型

をひとつの基準にすると選びやすいでしょう。

オハイオ州立大学のIndoor Pet Initiativeでは、猫は一般的に「大きく、屋根のないトイレ」を好むと紹介しています。屋根がないため入りやすく、内部に臭いがこもりにくいという特徴もあります。

AAFP(米国猫獣医師協会)の資料でも、トイレは猫が中で向きを変えたり、砂をかいたりできる十分な大きさが必要とされています。目安のひとつは、鼻先からしっぽの付け根までの長さの約1.5倍です。

ただし、

「オープン型なら必ず使う」という意味ではありません。

オープン型とドーム型を比較した研究では、28匹の猫全体では使用頻度に有意な違いがなく、個体別ではオープン型を好む猫とドーム型を好む猫の両方が確認されています。

つまり、一番大切なのは、

飼い主が好きな形ではなく、その猫が使いやすい形

です。


オープン型とドーム型を比較してみよう

比較ポイントオープン型ドーム型
出入りしやすい入口の形による
周囲の確認しやすい見えにくい
通気性良い臭いがこもりやすい
猫砂の飛び散りやや多い抑えやすい
排泄物の確認しやすい見えにくい
掃除比較的簡単カバーを外す手間がある
子猫・シニア猫選びやすい入口の高さに注意
猫の好み個体差あり個体差あり

「どちらが優秀」というより、何を優先するかによって向いているタイプが変わります。


オープン型トイレのメリット

オープン型は屋根のない、もっともシンプルな形の猫トイレです。

周囲を確認しやすい

猫は排泄中、無防備な状態になります。

そのため、周囲の状況を確認できたり、必要なときにすぐ逃げられたりする環境を好む猫もいます。

特に多頭飼いでは、トイレの出入口で別の猫に待ち伏せされるような状況を避けることが重要です。

臭いがこもりにくい

オープン型は通気性があるため、ドーム内部に臭いが集中することがありません。

人間にはそれほど臭っていなくても、嗅覚の優れた猫にとっては不快に感じる可能性があります。

排泄物を確認しやすい

「今日はおしっこをしているかな?」
「便の状態はいつも通りかな?」

と確認しやすいことも大きなメリットです。

毎日の排泄は猫の体調を知る重要な情報になります。

掃除しやすい

屋根を取り外す必要がないため、気づいたときにすぐ排泄物を取り除けます。

トイレを清潔に保つことは、トイレの形以上に重要なポイントです。

オハイオ州立大学でも、排泄物は毎日取り除き、トイレを清潔に保つことを勧めています。


オープン型のデメリット

一番気になりやすいのは、

猫砂の飛び散り

でしょう。

勢いよく砂をかく猫では、トイレの周囲が猫砂だらけになることがあります。

また、屋根がないため排泄物が見えやすく、設置場所によっては人間側が臭いを感じやすいこともあります。

そんな場合は、

屋根を付ける前に「壁の高いオープン型」を試す

方法があります。

砂の飛び散りを減らしながら、オープン型の開放感を残せます。

シンバ
シンバ

ぼく、砂を豪快にかいちゃうんだよね!

ゆず先生
ゆず先生

そんな猫には、屋根を付けるより先に“壁を高くする”という選択肢もあるんじゃよ。


ドーム型トイレのメリット

ドーム型は砂の飛び散りを防ぎやすい一方、内部の臭いに注意が必要です。

ドーム型はトイレの上部をカバーで覆ったタイプです。

猫砂が飛び散りにくい

壁と屋根で囲まれているため、猫が勢いよく砂をかいても外へ飛び出しにくくなります。

砂かきが豪快な猫では、人間側の掃除がかなり楽になる場合があります。

排泄物が見えにくい

リビングなど人の目に触れる場所へトイレを置く場合、排泄物が直接見えにくいこともメリットです。

ドーム型を好む猫もいる

覆われた場所を好む猫では、ドーム型を問題なく使うこともあります。

実際、オープン型とドーム型を比較した研究でも、ドーム型を明確に好んだ猫がいました。

「ドーム型だから猫にはダメ」ということでもありません。


ドーム型で注意したい「臭いのこもり」

飼い主から見ると、

「ドーム型なら臭いが外へ広がりにくい」

と感じるかもしれません。

ただし、それは裏返すと、

トイレ内部に臭いが集中しやすい

ということです。

オハイオ州立大学も、カバー付きトイレは臭いが内部にこもりやすく、清潔に保たれていなければ猫が使用を避ける可能性があるとしています。

ドーム型を使う場合ほど、

「臭わないからまだ掃除しなくていい」

ではなく、こまめな清掃を意識しましょう。


「猫はプライバシーが必要だからドーム型」は本当?

猫には落ち着いて排泄できる環境が必要です。

ただし、

プライバシー=屋根付き

とは限りません。

静かな場所で、他の猫や人から邪魔されず、周囲を確認できる環境の方が安心する猫もいます。

猫の室内環境に関する獣医学資料では、カバー付きトイレは臭いを閉じ込めるだけでなく、排泄中に他の動物が近づいてくる様子を確認しにくくなることが指摘されています。

大切なのは、

トイレそのものを隠すことより、安心して使える場所に設置すること

です。


多頭飼いでは特にオープン型が使いやすいことも

複数の猫が暮らしている場合は、トイレの出入口にも注意します。

ドーム型は出入口が一方向になりやすいため、

「トイレから出ようとしたら別の猫がいる」

という状況が起こることがあります。

猫同士の関係によっては、それだけでトイレを使いにくくなる場合があります。

また、トイレの数については、

猫の頭数+1個

がひとつの目安として広く推奨されています。

2匹なら3個、3匹なら4個という考え方です。

ただし、同じ場所に並べるだけでは猫から見ると「一つのトイレエリア」になってしまうこともあるため、可能なら場所も分散させましょう。


子猫・シニア猫は「入口の高さ」も大切

トイレ選びで意外と見落としやすいのが、

入口の高さ

です。

若く健康な猫なら問題なく入れる高さでも、

  • 子猫
  • シニア猫
  • 関節に問題がある猫
  • 足腰が弱くなった猫

では負担になることがあります。

オハイオ州立大学も、子猫や高齢猫など出入りが難しい猫には、低い側面のトイレが適しているとしています。

「今までずっと使っていたから大丈夫」

ではなく、年齢に合わせてトイレも見直してあげましょう。


大きさは「猫が入ればOK」ではない

トイレの長さは、猫の鼻先からしっぽの付け根までの約1.5倍が目安です。

猫がトイレの中に入れるだけでは十分とは限りません。

猫は排泄するとき、

入る
↓
場所を決める
↓
砂をかく
↓
排泄する
↓
向きを変える
↓
砂をかける
↓
出る

という一連の動きをします。

そのため、中で体の向きを変えられる余裕が必要です。

AAFPの資料では、トイレの長さを猫の鼻先からしっぽの付け根までの約1.5倍にすることが推奨されています。

「コンパクトで部屋に置きやすい」

だけで選ばず、猫の体格も確認しましょう。


オープン型とドーム型、迷ったら両方置いてみる

すでに猫と暮らしていて、

「うちの猫はどちらが好きなのか分からない」

という場合は、同じような大きさ・猫砂・設置条件で、

オープン型とドーム型を同時に用意する

方法があります。

猫自身に選んでもらうわけです。

研究でも、個体ごとの好みを確認するため、異なるタイプを選べるようにする方法が提案されています。

数日〜数週間観察すると、

「いつもこちらを使う」

という傾向が見えてくることがあります。


今のトイレが合っているかチェックしてみよう

トイレの形より大切なのは、実際に猫がどう使っているかです。

  • 入るのをためらっていない
  • トイレの縁に無理に乗って排泄していない
  • 中で楽に向きを変えられる
  • 排泄後に慌てて飛び出さない
  • トイレ以外で排泄しない
  • トイレの前で鳴いたりウロウロしたりしない
  • 清潔な状態を保てている

これらに問題がなければ、猫に合っている可能性があります。

反対に、急にトイレを使わなくなった場合は、

「トイレが気に入らないのかな?」

だけで済ませないことも大切です。

排尿時の痛みなど、病気が原因の場合もあります。

特に、

何度もトイレへ行くのに尿がほとんど出ない・まったく出ない

場合は、トイレ選びではなく動物病院へ相談すべき問題です。


猫砂との組み合わせも大切

トイレ本体が快適でも、猫砂が好みに合わなければ使わないことがあります。

一般的には、細かく無香料の砂を好む猫が多いとされています。

ねこ日和では、

「猫砂は鉱物系と紙系、どっちが使いやすい?違いと選び方を比較」

でも猫砂の特徴を比較しています。

あわせて読みたい
猫砂は鉱物系と紙系、どっちが使いやすい?違いと選び方を比較
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トイレ本体と合わせてチェックしてみてください。


商品を選ぶなら「オープン+高めの壁」も有力

※ここから商品紹介を入れる場合はPR表記を推奨します。

「オープン型がいいけれど、砂の飛び散りが気になる」

という場合は、

広めのオープン空間+ある程度高さのある壁

というタイプが使いやすいでしょう。

2026年3月に発売されたユニ・チャーム「デオトイレ 快適ワイドリラックス+」は、広い排泄スペースを確保しながら、側壁を従来品より低くして周囲を見渡しやすくした設計です。砂の飛び散りを抑える折り返し構造も採用されています。

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ドーム型を試したい場合

ユニ・チャーム「デオトイレ フード付き」は、現在も展開されているフード付きシステムトイレです。砂の飛び散りを減らしたい家庭では選択肢になります。

ただし、猫が嫌がる場合は無理に使わせず、オープン型も選べるようにしましょう。

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ゆず先生
ゆず先生

商品名よりも、まず猫の体格と使い方を見ることが大切じゃよ。

シンバ
シンバ

ぼくが気持ちよく使えるトイレを選んでニャ!


よくある質問

Q. ドーム型の方が臭わない?

部屋へ臭いが広がりにくく感じることはありますが、その分、内部に臭いがこもる場合があります。猫にとって不快にならないよう、ドーム型でもこまめな掃除が必要です。

Q. 猫砂を飛ばす猫にはドーム型がいい?

選択肢のひとつですが、まずは壁の高いオープン型も検討できます。開放感を保ちながら砂の飛び散りを抑えやすくなります。

Q. 今までドーム型を問題なく使っているなら交換した方がいい?

問題なく使っており、十分な広さと清潔さが確保されているなら、形だけを理由に交換する必要はありません。

Q. 突然トイレを使わなくなったら形を変えればいい?

急なトイレ失敗では、トイレ環境だけでなく体調の問題も考える必要があります。特に排尿回数や尿量がおかしい場合は、早めに動物病院へ相談してください。


まとめ|「人に便利」より「猫が使いやすい」を基準に

シンバ
シンバ

結局、オープンとドーム、どっちが正解なの?

ゆず先生
ゆず先生

迷ったら大きめのオープン型から考えるとよい。ただし最後に決めるのは、そのトイレを使う猫自身じゃよ。

オープン型とドーム型には、それぞれメリット・デメリットがあります。

基本的には、

広く・清潔で・入りやすいオープン型

は多くの猫に対応しやすい選択肢です。

ただし、研究ではドーム型を好む猫も確認されています。

大切なのは、

「猫はこういうもの」と決めつけず、愛猫の実際の行動を見ること。

そしてトイレの形だけでなく、

広さ、猫砂、清潔さ、設置場所、トイレの数

まで含めて考えてあげましょう。

毎日必ず使う場所だからこそ、

人間が隠したいトイレではなく、猫が安心して使えるトイレ

を目指したいですね。


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参考資料

Grigg EK, Pick L, Nibblett B. “Litter box preference in domestic cats: covered versus uncovered.” Journal of Feline Medicine and Surgery, 2013.
オープン型とカバー付きトイレを28匹の猫で比較。全体として有意差はなく、一部の猫では個体ごとの好みが確認されています。

The Ohio State University College of Veterinary Medicine「Indoor Pet Initiative – Litter Boxes」
大型・オープン型トイレ、清掃、設置場所、猫の頭数+1個という考え方などを解説しています。

American Association of Feline Practitioners「A Guide to Creating a Cat Friendly Practice」
猫用トイレの大きさとして、鼻先からしっぽの付け根までの約1.5倍を目安として紹介しています。

Herron ME, Buffington CAT. “Environmental Enrichment for Indoor Cats.”
大型のオープントイレや、カバー付きトイレの臭い・視界に関する注意点を解説しています。

ユニ・チャーム「デオトイレ 快適ワイドリラックス+」公式情報
2026年3月24日発売。開放性や広さ、砂の飛び散りを考慮した設計について確認しています。

※この記事は猫のトイレ環境についての一般的な情報です。急にトイレを使用しなくなった、排尿時に痛そうにする、何度もトイレへ行くのに尿が出ないなどの変化がある場合は、トイレ環境だけの問題と判断せず動物病院へ相談してください。

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