猫を迎える準備|初めて飼う前に必要なものと部屋づくりをやさしく解説
「猫と暮らしてみたい!」
そう思って迎えることが決まると、うれしい反面、
「何を準備すればいいの?」
「トイレやごはんは何を選べばいい?」
「初日はどう接したらいい?」
と、分からないこともたくさんあります。
猫を迎える準備で大切なのは、猫用品を買いそろえることだけではありません。
猫が安心して食べて、眠って、トイレをして、安全に暮らせる環境を作ること。
これがいちばん大切です。
この記事では、初めて猫と暮らす方に向けて、猫を迎える前に準備しておきたいことを順番に紹介します。

猫を迎えるって、まず何を買えばいいの?

いきなり全部そろえなくても大丈夫。まずは「その日から必要なもの」から準備しよう!
猫を迎える前に、まず確認しておきたいこと
猫との暮らしは長く続きます。
用品を買う前に、まず生活環境について確認しておきましょう。
家族全員が猫を迎えることに賛成している?
家族で暮らしている場合は、
- ごはんをあげる人
- トイレを掃除する人
- 動物病院へ連れて行く人
- 留守にするときの世話
などについて話しておくと安心です。
猫を飼える住宅?
賃貸住宅や集合住宅では、「ペット可」であっても種類や頭数に条件がある場合があります。
迎える前に契約内容や管理規約を確認しておきましょう。
継続してお世話できる?
猫と暮らすと、毎日のフードや猫砂だけでなく、健康診断やワクチン、病気やけがの治療などにも費用がかかります。
今だけではなく、猫が年齢を重ねたときまで考えて迎えることが大切です。
猫を迎える前に準備したい基本アイテム

最初から高価な猫用品をたくさんそろえる必要はありません。
まずは、家に来たその日から必要になるものを準備しましょう。
1.キャリーケース
猫を家まで連れてくるときはもちろん、
- 動物病院
- 引っ越し
- 災害時の避難
などでも必要になります。
できれば、前からも上からも猫を出し入れできるタイプは使いやすいでしょう。
普段から部屋に置いておき、中にタオルなどを入れておくと、キャリーを「病院へ行くときだけ登場する怖い箱」にしにくくなります。

キャリーって病院へ行くときだけ使うものじゃないんだね。

そうなんだ。災害時にも使うから、普段から慣れておくと安心だよ。
おすすめ:リッチェル「キャンピングキャリーファイン ダブルドア S」
猫を迎える最初のキャリーとして紹介しやすい商品です。
前面に加えて上部にもドアがあるので、上から猫を出し入れできます。
Sサイズはメーカー公称で猫を含む8kg以下が目安です。
※猫の体格に合うサイズを確認して選んでください。
2.キャットフード
迎えた直後は、それまで食べていたフードを確認しておくのがおすすめです。
新しい家へ移るだけでも、猫にとっては大きな環境変化です。
家が変わったその日にフードまで突然変えてしまうより、まずは食べ慣れたものから始めましょう。
フードを変更するときは、猫の様子を見ながら少しずつ切り替えます。

ごはん選びは大切だけど、迎えた初日は「いつものごはん」が安心だね。
詳しいフードの種類や選び方については、次の「猫の食事」で詳しく紹介します。
3.フード用・水用の食器
フード用と水用は、それぞれ用意しましょう。
毎日使うものなので、
- 安定して倒れにくい
- 洗いやすい
- 猫が食べやすい高さや形
を意識して選びます。
おすすめ:猫壱「脚付フードボウル レギュラー」
脚が付いて高さのある猫用フードボウルです。
シンプルで洗いやすく、猫用品として定番なので、初めて猫を迎える方にも紹介しやすい商品です。
水については「脚付ウォーターボウル」もありますが、猫によって器から飲むのが好きな子、流水を好む子など違いがあります。
最初から自動給水器まで買わず、猫の様子を見て追加してもいいでしょう。

最初から全部“最新グッズ”にしなくていいんだね!

猫にも好みがあるからね。暮らしてから分かることも多いよ。
4.猫用トイレと猫砂
トイレは、猫が家に来たその日から必要です。
以前使っていた猫砂が分かる場合は、できるだけ同じ種類から始めると、新しいトイレを認識しやすくなります。
設置場所は、
- 人が頻繁に通らない
- 大きな音がしない
- 猫がいつでも入りやすい
場所を選びましょう。
トイレの大きさや種類、猫砂の選び方については、基本ガイド「猫のトイレ」で詳しく紹介します。
5.安心して眠れる場所
猫用ベッドを用意してもいいですが、必ず高価なベッドが必要というわけではありません。
毛布を敷いた箱やクッションなどでも、猫にとって安心できれば立派な寝床です。
特に新しい家に来たばかりの猫には、人から見えない場所へ隠れられるスペースも用意しておきましょう。
環境省も、猫の室内環境として、驚いたときに逃げ込める隠れ場所を用意するよう案内しています。
6.爪とぎ
爪とぎは、猫にとって困った行動ではなく自然な行動です。
家具や壁だけで爪をとぐようになる前に、使いやすい場所へ爪とぎを置いておきましょう。
段ボール、麻、布など種類があり、縦型を好む猫もいれば床置きタイプが好きな猫もいます。
おすすめ:猫壱「バリバリボウル」
丸いすり鉢状の段ボール爪とぎで、爪とぎとしてだけでなく、そのまま中でくつろげる形になっています。
爪とぎと寝床を兼ねやすいので、猫用品をこれからそろえる方にも取り入れやすい商品です。

爪をといだあと、そのまま寝てもいいの?

もちろん。猫は気に入った場所なら自由に使い方を決めるんだよ。
7.猫じゃらしなどのおもちゃ
最初は猫じゃらしやボールなど、1〜2種類でも十分です。
ただし、
- ひも
- リボン
- 羽根
- 小さな部品
などが付いたものは、誤飲を防ぐため遊び終わったら片づけましょう。
猫を迎える準備チェックリスト
家に猫がやって来る前に確認してみましょう。
- キャリーケース
- いつも食べているキャットフード
- フード用食器
- 水用食器
- 猫用トイレ
- 猫砂
- 猫砂用スコップ
- ベッド・毛布など
- 隠れられる場所
- 爪とぎ
- 猫じゃらしなどのおもちゃ
キャットタワーや自動給餌器、自動給水器などは、生活が始まってから必要に応じて追加しても大丈夫です。
猫用品を買うだけではなく「部屋の安全対策」も忘れずに

ここからは、猫用品と同じくらい大切な準備です。
猫は高い場所に登ったり、狭い隙間へ入ったりします。
人間の目線では安全に見える部屋でも、猫の目線では危険なものが隠れていることがあります。

「猫用品を買ったから準備完了!」ではないよ。家の中もチェックしよう!
窓・玄関の脱走対策
室内で飼う猫でも、玄関を開けた瞬間や窓から外へ出てしまうことがあります。
環境省も、室内飼育では窓や扉の戸締まりを徹底するよう案内しています。
必要に応じて、
- 網戸ストッパー
- 脱走防止フェンス
- 玄関ゲート
などを検討しましょう。
しっかり対策したい場合:Pet Select「のぼれんニャン バリアフリー3」
玄関や廊下などに設置する猫用脱走防止フェンスです。
価格は比較的高めなので、すべての家庭に必要という商品ではありません。
玄関を開ける機会が多い、猫が玄関へ出やすいなど、脱走リスクが高い家庭で検討する商品として紹介するのがいいでしょう。
誤飲しそうなものを片づける
猫は、飼い主が予想していなかったものに興味を示すことがあります。
特に、
- ひも
- 輪ゴム
- ヘアゴム
- ビニール
- 小さなおもちゃ
- 薬
- 洗剤
- アクセサリー
などは、猫の手や口が届かない場所へ片づけましょう。
電気コードにも注意
電気コードをかじる猫もいます。
家具の裏に通したり、必要に応じてコードカバーを使用したりして、できるだけ直接触れにくい状態にします。
環境省の室内飼育資料でも、猫が口にすると危険なものとして電気コードなどへの注意が示されています。
観葉植物や花は種類を確認
植物の中には、猫が口にすると危険なものがあります。
すでに家に観葉植物や花を置いている場合は、「植物なら大丈夫」と考えず、猫に安全な種類かを一つずつ確認しましょう。
猫が落ち着ける「最初の居場所」を作ろう
猫が家に到着したら、いきなり家中を自由にさせなくても構いません。
特に怖がりな猫の場合は、静かな部屋やスペースを最初の居場所として用意します。
そこに、
- 水
- フード
- トイレ
- 寝床
- 隠れられる場所
を準備しておきます。

新しい家って、猫もドキドキするの?

知らない音や匂いばかりだからね。まず「ここなら安心」という場所を作ってあげよう。
猫を迎えた初日は「構いすぎない」

いよいよ猫がやって来ました。
かわいくて、すぐに触ったり抱っこしたくなるかもしれません。
でも、初日は猫のペースを優先しましょう。
キャリーから無理に出さない
キャリーの扉を開けたら、猫が自分から出てくるまで待ちます。
すぐ探検を始める猫もいれば、長い時間キャリーや家具の陰に隠れる猫もいます。
無理に抱っこしない
追いかけたり抱き上げたりせず、猫の方から近づいてくるのを待ちましょう。
家族みんなで囲んだり、大きな声で呼んだりすることも控えます。

隠れたら心配になって出したくなっちゃう…。

危険な場所でなければ、まずは待ってあげよう。猫にも心の準備が必要なんだよ。
動物病院は事前に探しておこう
体調が悪くなってから探すのではなく、迎える前に近くの動物病院を確認しておくと安心です。
確認したいのは、
- 自宅からの距離
- 診療時間
- 休診日
- 猫を診察しているか
- 夜間・緊急時の相談先
などです。
猫の年齢やこれまでの飼育状況によって、健康診断やワクチン、不妊・去勢手術など必要なことも異なります。
迎えた猫の情報を確認したうえで、獣医師へ相談しましょう。
マイクロチップの登録情報を確認しよう
ペットショップやブリーダーなどから迎える猫は、マイクロチップが装着されている場合があります。
2022年6月1日から、犬猫販売業者には販売する犬猫へのマイクロチップ装着・登録が義務化されています。
また、マイクロチップが装着された猫を購入・譲り受けた場合、新しい飼い主は変更登録が必要です。
猫を迎えるときは、マイクロチップの有無と登録証明書も確認しておきましょう。
最初から全部そろえなくて大丈夫
猫用品を調べ始めると、
「自動給餌器も必要?」
「キャットタワーも?」
「給水器も買った方がいい?」
と迷ってしまいます。
でも猫には、それぞれ好みがあります。
高価な猫用ベッドより段ボール箱が好きな猫もいますし、新しいおもちゃより紙袋に夢中になることもあります。

最初に大切なのは「高価なもの」ではなく「安心して暮らせること」だよ。
まずは、
食べる・飲む・排泄する・眠る・安全に過ごす
ために必要なものをそろえれば十分です。
まとめ|猫を迎える準備は「物」と「環境」の両方を
猫を迎える前に準備したいことをまとめると、
- 家族や住環境を確認する
- 必要最低限の猫用品をそろえる
- 脱走・誤飲対策をする
- 猫が安心できる居場所を作る
- 動物病院を調べておく
- マイクロチップの登録状況を確認する
- 初日は猫のペースを優先する
という7つです。
最初から完璧である必要はありません。
猫と暮らしながら、その子の性格や好みに合わせて少しずつ環境を整えていきましょう。

まずは安心して暮らせるおうちを作ればいいんだね!

その通り!準備ができたら、いよいよ新しい猫との生活の始まりだね。
次に読みたい「基本ガイド」


